有名ですよね。
リアルタイムでは、小学生で読んでいました。
まさか、このタイトルを、子供を産んでから読んで、ボロボロ泣く羽目になるなんて、誰が予想するんですかねぇ…
個人的には、育児で追い詰められたママさんに、ぜひ読んでほしい一冊です。
わたし自身、追い詰められていた時(子供が生後2~3か月頃)に読んで、心が救われました…
いや、ほんと、変に育児書読んだり、育児雑誌のキラキラママの1日とか、イクメン特集とか見るとね、逆に気持ちが病みますから…
(人によるんでしょうけど、隣の芝生は青い…)
簡単なあらすじ
榎木家は、ママが死んで、拓也、実、パパの三人暮らしです。
まだ小学生の拓也くん(連載当初小学校5年生)が、弟の実君の保育園をお迎えに行ったり、家事を手伝ったりしてます。
小学校から帰ってきても、友達と自由に遊べなかったり、イヤイヤ期真っ最中の子供の世話をしたり…
あ、もうこの時点で…気持ちがツライ…
他にも、大家族の藤井くん一家や、できちゃった結婚の成一さん一家など、魅力的な家族がたくさんでてきます。
榎木家の簡単な紹介
榎木拓也くん
主人公。パパ似の美少年。小学校5~6年生。
いい子、勉強できる、スポーツできる、女の子にモテる、家事もこなすわ、弟の実くんの保育園のお迎えに、遊び相手もしつけもする…
真面目な性格でストレスを溜め込みがちで、時々イライラを募らせたりするところなんか…もう、ママじゃん…
むしろ、私より母親してるよ…
榎木実くん
ママ似の美幼児。2~3歳。
イヤイヤ期まっただ中で、言葉や行動がたどたどしい、笑顔がかわいい。兄と同様、モテる。
超ブラコン。
ママの記憶があまりない。保育園のお友だちになママがいるので、ママを欲しがったりして、拓也くんやパパを困らせることも。
よくよく考えてみれば、赤ちゃんじゃなくて幼児なのかも?
榎木春海パパ
パパ。アラサーのイケメン、課長、仕事できる。
優しい、モテる、子煩悩。
えー、理想のパパというか、ダンナ様というか…
とはいえ、奥さんとの出会いの頃はサイテー男だったので、成長したんだろうなあ…
個人的には、奥さんが亡くなった直後のパパの様子が気になります。
フルーツバスケットの今日子さんみたいに失踪はしなかったと思うけど。
何に共感できるか
たぶん、人それぞれですけど。
うちの旦那さんは、主に拓也くんでしたね。
実くん中心の生活のために、自分の部屋が使えなくなっていたり、自由が利かなくなって、自分の生活が実くんに侵食されていく、というところ。
あと、育児ノイローゼに陥って、子供をかわいいと思えなくなっているお母さんの話。
わたしは、主にパパでしたね。
実くんが電池で動く車をもらって、それに夢中になっていた時に、パパが実くんを怒る言葉や、おたふく風邪で一家全滅になった時に、母親の存在がないことを辛いと痛感するところ。
あとは、実くんのかわいさにやられていました…。
うちの子、実くんに似ている気がする…(ただの親ばか)
拓也君って、赤僕の世界だとどちらかといえばいわゆる母親の役割に近い感じがするんだけど、ととさんが拓也くんに共感できるって興味深いよね
なんでおススメか
誰しもみんな、育児初心者なんですよ。
なので、小さな子の伝えたいことがわからない、大人の常識が通じない、いくらがんばって教えてもこちらの気持ちが伝わらない。
育児をしていると 、そんな局面の連続だと思うんですが。
榎木一家は、そうした壁にぶち当たるたびに、話し合って、気持ちを整理して、そのときの最適解を探そうと、前向きに頑張っているんですよね。
榎木家の導いた答えが、自分にも当てはまるかというと、そうではないケースもたくさんあるんでしょうけど。こんなキレイごとではすまないよって思うところもあったりしますしね。
それでも、ところどころ共感できることがあったり、あー…小さい子ってこんな感じだよなぁ、って妙に納得できるところや笑えるところもあったりして、心が温まる作品だなぁ、と思いました。
あと、実くんだけではなく、拓也くんの小学生ならではの悩み(いじめや恋愛とか友情とか)もあるので、長く本棚においておけるし、子供が大きくなったら、一緒に読んでも楽しいんじゃないのか、というね。
(もともと、私も小学生のころ読んでたので、いけるだろうと勝手に思ってます)
最後に
連載当初、学生さんの羅川先生がこんな作品を世に送り出すとか、どんだけ天才なんですか!!!
育児経験ない人がこんな作品描いたなんてうそだろぉぉぉぉ~~~~
というくらい、リアルな育児描写があったりするので、ほんとにおすすめです。
ところどころ、笑える話があって、気分が沈まなくなるのもポイント高い!!😆